Monkey125
2024.06.25
モンキー125 JB03型 ボアアップ タケガワ145㏄ 軽二輪仕様
制作から、ようやく約5,000キロを経過しました。
毎日の通勤やお買い物
毎月の高速移動とライディングスクールのお手伝い
そしてジムカーナとツーリングを少々。
高速は80~85キロ巡行。
スクールやジムカーナは、ちゃんと休憩を取りながら、
オーバーヒートしないよう、ほどほどにやっています。
こんな感じで、順調に走行距離を伸ばしていますが、
壊れた部分もあります。
カムチェーンテンショナーのロック と スターターギヤの破損 です。
症状の原因は 「ケッチン」 です!! ( ̄▽ ̄;)
「ケッチン」は、
キックでエンジンを始動するときに、
クランクシャフトの回転力が足りずに「逆回転」してしまう現象。
モンキー125は、セルモーター始動ですので、始動時のケッチンは、基本的に発生しません。
でも、
アイドリングでエンジンが回転しているときに、
アクセルを急に大きく開けると、ケッチンをしながら止まってしまうことがあります。
ノーマルでも大きく急開すると症状が出ます。
今回は、
インジェクションマップの調整のため、
アイドリングからのアクセル急開テスト中に、
少々大き目のケッチンが発生して壊れました。
まず、カムチェーンのロックについて。
ケッチンをするとカムチェーンテンショナーが押している側のチェーンが張られ、
テンショナーを押し戻そうとします。
モンキー125のテンショナーは油の抵抗を使って張りの保持をしていますが、
大きな力がかかると、縮みます。
縮んでも、スプリングの力で、元に戻るのですが・・・
プランジャーの精度の問題で動きが悪く、縮んだままロックしてしまいました。
そして、スターターギヤの破損について。
スターターギヤは、
エンジンが正常に運転しているときはワンウェイクラッチが働いて止まっていますが、
エンジンが逆回転するときは、クランクの回転をスターターモーターに伝えてしまいます。
急激に逆回転が起こるケッチンの時には、
動きの重いスターターモータを増速のギヤ比で急加速することになり、
それはハンマーでギヤを叩くのと変わりません。
モンキー125のスターターモータの先端に付いているピニオンギヤは小さく減速比が大きい。
これは、確かにパワーの無い小さなモーターでもエンジンを始動できますが、
この設計では材質も含めて強度的に弱いと感じます。
この構造(仕様)では、アクセル急開でのケッチンの時にギヤは欠けますので、
スタータギヤにトルクリミッターを設けるべきです。
(初期のハヤブサも同じトラブルで、後からリミッターが付きましたね。)
とりあえず、アイドリング時は、
アクセルを速く大きく開けないようにご注意ください。(^▽^;)
現在、
新品のテンショナーはプランジャーの引っ掛かりが無いよう調整して取り付け、
スターターギヤは新品に交換。
スターターモーターのギヤにも多少ダメージがありますが、モーターは価格が高く、
まだインジェクションマップ調整中にケッチンして再度破損する可能性もありますので、
そのまま使用しています。
大きな力が作用したトラブルで心配をしていたクランクの振れはありませんでした。
ドクター須田の携帯番号が変わりました。
末尾は固定電話と同じ「4121」です。
携帯でご連絡を取らせていただいているお客様、ご承知おきください。
よろしくお願い申し上げます。
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