2010.01.25
第三回〜は、個人的な主観で、試乗インプレッションです〜。
(乗り方、感じ方は、個人個人で異なりますので、その点はご了解ください。)
試乗してまたがって最初に感じたのは、
べダルの位置が、低めですね。
ペダルに足を乗せると、足首の曲がりが少ないかんじです。
(私の場合は、土踏まずでステップを踏み、
体重をかかとにかけていく・・・
足首の角度がきつくなる乗り方なので、
ペダルからつま先が浮いちゃうぐらいでした。)
曲がりがきついのがイヤな方にはウレシイところですね。
シートは、カタログでも見てわかる通り、
後ろに行くほどにあがっていく(傾斜がきつくなっていくデザインです。
(スポンジは、硬めですね。)
特に長身の方(私も175cmです)後ろのほうに座る場合、
骨盤を後ろに倒すように(尾てい骨をつけるように)座ると、
どんどん前へ落ちてきてしまいます。
このシート、骨盤は、きちんと立てて乗ると、いいかんじです!
前めのステップが、
長身でもひざの曲がりもゆるくて踏ん張りやすくて、
骨盤立てて座ると前に蹴りだしやすいです。
(なんだかちょっと、「ちっちゃい白バイ」チックなステップ位置ですね。)
傾斜があるので、アクセルを開けたときにシートにしっかり体重がのる、
ブレーキのときはニーグリップに蹴りだしを追加して下半身を安定させるとピッタリきますね。
このバイクでは股関節にしっかり角度をつけて座って、
上体はスロットルやブレーキにあわせて、
股関節から角度をつけて加減速するというのがボクの乗り方ですね。
意識して前に座ると、
低速でくるくる回りやすくてキモチいい〜です。
アクセルのオンでタイヤを感じるには後ろめに座ったほうがいい感じでした。
スロットルは、400だけ楕円形のリールを使っています。
「楕円形のリールをつかっている・・・・」、わかりやすくいうと、
・閉じた状態からちょっとスロットルをひねったところは、
ひねったほどアクセルが開かない。
・たくさんひねったところは、
ひねっただけアクセルが開く。
といった仕様になっているということです。
たしかに、それを聞いて走ってみると、
アクセルを完全に閉じたところから、ちょっと開ける(スロットルをあてる)操作がやりやすく感じます。
さらにあけるとドンとトルクが立ち上がる感じです。
走っていてアクセルを「あてる」「あける」の使い分けがしやすいと思いました。
「あてる」ところを出すのが難しいと、
低速の微妙なコントロールが難しい(ギクシャクしやすい)ですから、
この割とレスポンスのいいエンジンに、
このスロットルの仕様にしてくれたのはうれしいですね。
高回転は、中回転にトルクの盛り上がり部分があり、
そこからパワーが本格的に出て、高回転域の伸びもいいので、
中回転あたりからガバッとあけると、
「グぅ、ワぁぁ〜!」っと
高回転まで「加速してるぞ〜っ」っという感じのとれる加速感の楽しい仕様ですね。
(ちなみに低&中回転のトルクを重視している仕様だと、
だいたいは、低回転から「ど〜ん」と出て「だらだら〜」っとまわる感じになります。)
サスペンションは、ずばりストリートですね。
ネイキッド400の標準的なレベルだと思います。
なので動きはソフトめです。
特にゴツゴツもしませんし・・・、
柔らかいといっても、ポワンポワンしてしまうわけでもない。
短い試乗ですが、とくに気にもならなかったので、
標準的な、いいところ〜なんだと思います。
稲村的には、こんな感じでした。
ご参考になれば幸いです〜。
ぜひ試乗して、ご確認くださいね。
1月26日(火曜日)の午前中までご試乗が可能です。
2010.01.22
GLADIUS 第二回です。
またがった印象は、コンパクトなポジションです。
ブレーキレバーは、5段階調整です。
画像の状態で、一番近い「5」の状態です 。
ブレーキを握ると、
タッチが出るとこ(握り始めて最初に硬くなる位置)で
このくらいです。
クラッチは、ケーブルの遊びで多少のレバー調整ができます。
握った感じは、「軽い」(250〜400では標準的)と思います。
チェンジペダルはスチール製なので、
多少曲がっても修正ができそうですね。
ハンドルは、立ち上がり部分が後ろにセットバックした 曲げになっています。
ベント(後方への曲げ)は標準的ですね。
ちょっとわかりにくいですが、
ステップは前め、ハンドルは後ろめな
比較的前傾の少ないコンパクトなポジションです。
ハンドルバーは、グリップの両端の幅で685mmほどですね。
グリップの位置からのタンクのおおよその長さは・・・
正確には測れませんが、だいたい、450mm前後ぐらいでしょうか・・。
少し前傾のある400cc4気筒モデル(今在庫であるもの)は、
同じ感じでメジャーをあてると、もうあと50mmはぐらい長そうなので、
寸法的にもコンパクトな感じのポジションですね。
シート前端は、絞られていて、
サイドもスムーズで張り出しの少ない形状です。
前に座ったときに足が出しやすい形状です。
ハザードとパッシングのスイッチは、
左側に装備しています。
シートの下のスペースは、このデザインですから小さめです。
でも、ETC本体は、なんとか収まりそうな雰囲気です。
荷かけフックは、ベルトのタイプでシート下に収納。
荷物がある場合は、
グラブバーとシートのベルト、
タンデムステップブラケットの
最大片側三点でネット等で
固定する感じですね。
コンパクトで、体の起きたポジションなので、Uターンもしやすく感じましたね。
エンジンのトルクも400ccで、多すぎず少なすぎず。
(トルクがあるのは、速いですが・・・
スピードがゆっくりになると、コントロールはちょっとシビアになります。)
ポジション、パワー、ともにコントロールするのに気難しくなく、
結構くるくる曲がる感じがするところが、
「くるくる(スラローム)星人」の稲村は、とっても気に入りました。
ぜひ、ご試乗してみてください!
この400は、たのしいですよ〜。
2月26日(火)午前中までお借りしているのでご試乗いただけます。
ご希望のお客様はお早めにどうぞ。
2010.01.18
スズキの新型 GLADIUS
早速、軽く乗ってみましたので簡単にインプレです。
エンジンは、400ccのツインだからと、
正直あまり期待していなかったのですが・・・、
(スズキさん、スミマセン!)
いいです!
ちょっとびっくりです。
パワーを測定データしたら、(個体差もありますが)
数年まえの、
400の4気筒と同じぐらい出ちゃっています。
(ご来店された方には、
比較グラフもお見せできます。)
す〜〜っと、
スピードが乗る不思議な感じです。
ABSが標準装備。
人気(ひとけ)のないところで、
ゆっくりのスピードで試してみました。
これも、
スムーズでいいフィーリングの効き方ですね〜。
(もっと・・・こう、
ガクガクすると思っていましたが・・・。)
とっさの時には心強いです。
興味のある方は、
ABSの体験試乗会などもしているそうなので、
そちらでも試してみてください。
きれいなラインのデサインです。
(上から見てもきれいですね〜。)
足つきも良好です。
ポジションもコンパクトですから、
小柄な方にもぴったりだと思います。
ハンドリングは、御試乗でぜひ。
(ちなみに、みなさん好評です!)
250ccのVツインや
他の400ccあたりに乗っている方にも、
きっと気に入っていただけると思います!
きれいなので眺めるのもいいですが、
乗るともっと感動しますよ〜。
もう少し詳しいインプレは次回お届けします。
お約束します!
2010.02.01
跨っての印象は、ユーロNKとジャパニーズNKの中間的なライディングポジションで、取り回しの自由度はかなり高い。足つき性は身長168cm、いわゆる昭和の日本人体型の私でも膝が軽く曲がるほど両足べったり。安心感の高さは言うまでも無いだろう。ウインカーなどスイッチ類の操作感も良く、特に事前確認しておかなくても直感的に操作できる位置にレイアウトされていた。目線を少し下げると『バンっ』と視野に飛び込んでくるメーターパネルは、視認性の高さはもちろん、メーター単体として質感が良い。シートはルックスこそ薄手だが、実際のクッション性はしっかりと押し返し感もあり、絶妙な形状とあいまってロングツーリングでも疲れ知らずだと感じた。
セルボタン一発操作で目覚めるエンジンは、SV400をベースとしているそうだが、かなり洗練されたなという印象。ツインとは思えないシルキーさでアイドリングしている。発進してすぐさま驚いたのが、クラッチワークの軽さと明確感。指一本で操作可能かつワイヤー式でありながらミートポイントが分かりやすいため、半クラッチの位置を探るという『初乗りお約束の儀式』は必要なかった。これまでのVツイン400エンジン車では、アクセルワークに対して加速感が足りない、もしくはありすぎるというパターンのバイクがほとんどだった。しかし、グラディウスは人間が感覚として持っているアクセルワークに対するリニアさ通りの発進加速を実現しており、開け増ししたり戻し絞りすることなく頭でイメージした通りの加速性能を見せていた。
とにかくスッと前に車体を運ぶエンジンフィールは、なんとも心地よくかつスムージーであり、おそらくビギナーでも戸惑うことなく乗り出せるだろう。そこからさらにアクセルを開けていくと、いかにもVツインだなと思える鼓動感をともないつつ、水冷インライン4エンジン並のシャープかつ力強い加速力を堪能できる。とは言え、荒削りな過激さは一切無く、やわらかくかつシャープにパワーを盛り上げていく感じで、低速から中速域にかけては豊潤なトルクさを活かした走りが愉快である。その領域で巡航中、追い越し加速に入る場面では、アクセルワークひとつで思い通りの加速感が得られ、スマートに追い越しを完了できる。これは楕円スロットルによる恩恵とエンジン制御&車体バランスのマッチングが良いからだろう。トップギヤで巡航中、40km/h以下になってもギクシャクすることなく、そこからアクセルワークのみで即座に速度回復できることも確認した。
ストリートでの心地よさを決めると言っても過言ではない小径路旋回では、しっかりとしたフレームとスムーズに動きつつ路面をバッチリとらえ続けるサスペンションセッティングのおかげで、400ccという車格を意識することなく対処できる。またその時の安心感は250ccクラス・・・いやいや、125ccクラスに乗っている時と同等。そのくらい挙動変化に対しても従順に追従してくる。中速コーナーやS字コーナーでもフレームのしっかり感と質の高いサスペンションの動きを体感できた。切り返しもスーッスーッと決まり、おつりがきてしゃくることもない。また、エンジン搭載位置の関係からか、重心がへその鉛直線下にあるようなマスの集中化を体感することができ、ステップ位置付近(車体中心)を軸に前後ホイール位置を左右自在にかつ軽やかに振れるという印象。簡単に言ってしまえば、向き変え性の良さはおおよそこの排気量クラスのものとは思えないくらいイージーかつ軽快である。
ストレートからコーナーへのアプローチ時、エンジンブレーキの効き方に対しナーバスになる事は一度も無かったことも特筆。Vツインエンジンという先入観から車体姿勢がギクシャクするのだろうと身構えていたが、効き始めはスムーズで徐々に効力が高まっていく感じ。またそのつながり感が絶妙で、安心してエンジンブレーキを使いこなせる。ブレーキ性能についてはスズキの伝統を感じるもので、握りこみ量に対しじわーっと確実に効力を得られるフィーリング。晴天時の試乗という事で、ABSを試すシーンは無かったのが残念だった。コーナーリングにおけるクリッピングからの立ち上がりもスムーズかつ力強く、バイクに求めるであろう加速の快感は十二分と言ったところ。試しに仮面ライダーWのオープニングシーンよろしく、クラッチ&アクセルワークでフロントリフトをやってみたが、恐怖心をともなわずスーッと持ち上がるほどのエンジンパワー&車体バランスの良さを確認。リヤサスペンションの設定が良いから上がっている時の安定性も高い。また、フロントタイヤが降りて接地したときの収束性も良い。先に述べた通りクラッチミートポイントが明確であるため、バイクに乗りなれた人ならスマートにウイリーも決められるだろう。
流麗かつセクシーなスタイリングとクラス上の余裕を見せるシルキーエンジンの組み合わせ、そして最適なシャーシバランスを誰もが感じ愉快な走りを楽しめる操縦安定性。これらをコンパクトな車体にぎゅっと詰め込んだのがグラディウス。とっつきの不安はイチミリも無く、乗ったその時から使いこなせる1台となるだろう。
Special Thanks KAZU-san
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