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試乗車インプレッション記事

SUZUKI GEMMA


ドクターSUDAのインプレッション

2008.11.18

SUZUKI GEMMA インプレ2

奥多摩ツーレポ(弊社スタッフ編)

 

今回はモタード2台と大月まで峠道と高速道路のツーリングで前回とあまり試乗形態に変わりがないのでフュージョンやマグザムなどと比較してレポートします。


gema1.gifもう11月というのに...カマキリ君が見送ってくれています。

奥多摩ではトンネルも多く、HIDを搭載したジェンマは大変明るく、非常に重宝しました。
HIDの青白い閃光は、昼間のトンネル進入時にものすごく効果的です。

 

 

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車体の剛性しっかり感は飛びぬけてよろしいと思います。
アクセル開けようが戻そうがフレーム、サスとも非常に良く仕事しています。
道路コンディションも悪くコーナーでギャップを越えてもライダーに与える不安感は極めて少なく、極々自然な感じで運転に集中できます。
今回もメーカーさんの意図とは全く違う乗り方にもかかわらず、そのクオリティーの高さにはびっくりしました。会社の近所を少し試乗しただけではわからないジェンマの優秀さに気がつきました。

フュージョンではコーナーのギャップにあうと「ギョ!」と感じますが、ジェンマはまったく感じません。

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信号発進等の出だしではOHCエンジンのフュージョンがグイグイとでるのに対し、ジェンマは回転で進むタイプです。
回転が乗ればスムーズにパワフルに走行します。
コーナー進入のバンキングでは、タイヤ径の小さいフュージョンが軽く、ジェンマ、マグザムの順となります。
ブレーキは扱いやすく、強力で、車体剛性とともない、非常に安心した走りが楽しめます。


 

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帰路の高速道路ではさらにその性能の高さに驚き、前回須田の試乗レポートにもあった通り、高速域のエンジン、シャーシ非常によくできていると思います。

走り、止まり、曲がり全使用域にわたり二重丸なのです。

今日ははじめてバイクでETCを使ったのですがこれもまた快適です。二輪のためにあるようなシステムですから、まだお付けになっていないお客様もぜひご検討ください。
少し雨でも降ったらさらにその利用価値に満足されると思います。

 

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性能面とは別にツーリング使用という面から見ると、まずトランクのキャパシティーがご存知の通り少なく、小さなバッグひとつ入れればもういっぱいで何も入らない。
これは困ります。何とかしなければいけない1点です。

また、こういう寒い時期になるとスクーターはバイクと違いエンジンの熱が全くライダーに来ないのでシートヒーターもあったらいいかなと。 他車ではオプションもでているのでメーカーに検討していただきたいです。スタイルからもおわかりいただけるが防風効果が低いので風がいやな方はこれもオプションでいかがでしょうか。

gema6.gifスタイルは斬新でいいですね。これが登場しただけですごいことですね。

カスタムの切り口からするとこの車両で"ドラッグレーサー風"を製作してみたい。
まさに可能なスタイルだとは思いませんか。きっと格好よく仕上がるはずです。

街中を颯爽と駆け抜け、日帰りツーリングくらいなら十分使えるこのジェンマは新しいカテゴリーの乗り物といえます。


担当 大沼生也

ドクターSUDAのインプレッション

2008.09.10

SUZUKI GEMMA インプレ1

SUZUKI GEMMA

富士山沼津方面ツーレポ

(SUDA - R413(道志道) - 山中湖 - 明神峠 - FISCO - R246 - 沼津漁港 - 東名沼津IC - SUDA )

 

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朝はとても早く、6時の出発は私がリクエストしたのに、時間ぎりぎりで会社に到着。
何とか間に合って準備万端。
僕の担当はジェンマ。
二人乗りアンドシティーライドがコンセプトであるこのビッグスクーターで峠道と高速を半日走るのはとても楽しみだった。

暖気を終えて定刻スタート。

 

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なめらかに走るなんて当たり前。
驚いたのはその操縦感覚ともいうべきか、今までのローアンドロングのスクーターとは全く違い、全体的にカッチリした感じ。 リヤタイヤが後ろにあるフィーリングはあまりしない。これは走り出せばすぐ、交差点を一つ曲がれば誰にでも理解できるか、もしくはすごく自然な感覚だと感じると思う。
ブレーキも十分に効くことを確認しながら山に向かって走る。 

 

 

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信号で止まるとあちらこちらから視線を感じた。かなり頻繁に。
ジェンマが珍しくてみんなが見ている。

山中湖の駐車場でもカメラ好きの気の良いおじさんが写真撮らせてくださいと声をかけてきた。富士山をバックにジェンマを写して満足そうだった。
スタイルは好き嫌いはあるけれどはまっちゃう人にはグッとくるんだろうな。

他のメーカーじゃやらないですから。そこがSUZUKI

道志道を山中湖までゆっくり行こうときめていたが、同行人がどうもいつも早めに走るので仕方がないからついていく。
あれ?意外と走っちゃう。昔のバーハンドルバイクを少し軽くしたようなハンドリングでグイグイ走る。
足はどこにおくのがいいのか?というよりは足はどうしたらいいのだろうか。カタログみたいに前の方に置いていると何だかきまらない。 後ろに引くと少しは良いが原付の若いライダーみたいでちょっと恥ずかしい。両方を繰り返していくことに決めた。

 

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寒い寒い気温15度の峠道から山中湖でひなたぼっこ休憩。 快適な山道を終了し、湖畔を回り沼津に向かう。 ニンジャ250Rはもっと峠が楽しかったに違いないと思いつつFISCOのゲートを通過。 246もゆったりと流れに乗り60km/hがこれまた快適。
エンジンの振動も少なくこうやって走ってこそきっと低燃費なんだろう、こう使ってこそジェンマの本領と自分に言いきかせてゆっくり走行。 二人乗りして、街中をイケテルスタイルで、、、。このコンセプトを全く無視した企画でいいのか?少しは雰囲気だけでも近づけないといけないと。 でも六本木でもなく、青山でもなく沼津だったりするがなんて自問自答の末まずはライダーの燃料補給に向かうことに。

 

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沼津港に到着。朝からやってる有名な食事どころ「丸天」にて朝ご飯というかお昼をいただき。おいしかった。桜エビも生で。しらすも生で。いいね。 港のまわりのおみやげやさんもまだ全部開店していないうちに何も買わずに今度は高速インプレに向かって帰路につきます。
沼津インターから高速に入りまた楽しみの本線入り口カーブ。でも峠でメインスタンド少し接地したので(ごめんなさい)すらないようにすらないようにゆっくりゆっくり。 やっと100km/hは出しても良い道路になった!
足の置き場はやっぱり決まらない。これが問題なのかシートなのかお尻が少しいたくなっていた。山道で少し回したエンジンは100km/hからもう少しだけまわすと、タコメーターの針は7から8000RPMまできれいに 跳ね上がる。スカイウエイブの方が少しパワフルと聞いていたが、あまり気にならない。 カーブでは上り坂はさすがに排気量を隠せないけれども、平坦路、下り坂で車体の不安感は全くない。これも良くできている。路面のでこぼこ通過の時も同様さすが2008年型。 気持ちがいい。後ろからはリヤタイヤが良く動いているとあとで教えてもらった。 きっと首都高速のくねくね曲がった路面の悪いでこぼこも走れるなと直感した。

 

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半日で気になったのは
 1.足の置き方
 2.ヘルメットがかけられない。
 3.お尻が痛い。
 4.HIDライトをせっかく取り付けしたのにインプレできていない。
以外は問題ないか、許せる範囲か、些細なこと。

 今度は二人乗りで少し走ってみようと思う。

 

GEMMAの開発陣の努力には脱帽です。スズキ最高!
 宣伝になりますがドクターSUDAではGEMMAのHIDパッケージを発売開始しました。
 約7万円のキット(取り付け代金込み)をお値引きの代わりに取り付けしております。