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制作日誌

ZX-25R

ZX-25R 安定感が錯覚を生む。美味しいエンジン。

2020.11.26


1000km超を走りました。
出力は、パワーチェックのデータ通り、
近年の軽二輪の中ではトップクラスの高回転のパワーと、2気筒並みの日常域の出力。
大型車並みの回転の安定感。

なのですが、、、

なぜか、メディアやネットでは、
低速トルクがない、ない、
というインプレが散見されます。

s_IMG_4246.jpg

でも、
街でもSRTTのスラロームコースでも、単気筒のNinja250SL並みに普通に走ります。
(^^)

どうして、そのようにインプレされてしまう事が多いのかまとめてみます。


初めてZX-25Rをスタートさせた時は、単気筒や大排気量車の感覚で、
極低回転でクラッチをつなぎ、
「アクセルを当てる」と、
あまりにノロノロと走り出し驚きました。
それに驚いて、さらにグッと開けると、フワッとしっかり加速。

これは、確かに力がないと受け取れる感覚。
でも、冷静にエンジンの反応を確かめると、
力がないのとは、ちょっと違う。

この感覚は、
「電子制御スロットル」。

ほとんどの車種の電子制御スロットルは、ケーブルを使った機械式とは特性がちょっと違います。

多くの電子制御スロットルは、
開け始め、小さくスロットルを開けるところは、
(コントロールしやすく、)反応が、機械式に比べて、かなりあまくしてある。
「開け始め」の先は、
しっかりリニアに出力と反応をさせる。
開け始めは、スロットルグリップの動きよりスロットルバルブの動きが少ない。
ハイスロならぬ「ロースロ」の設定。
さらに開けていくとハイスロに移行していく設定になっています。

実際にプログラム(マップ)を確認した訳ではありませんが、
操作した感覚では、
恐らく、ZX-25Rも同様の設定のよう。

低速トルクがないと「表現されてしまう」のは、
このスロットルの特性が、一つの原因のようです。

そして、この「表現されてしまう」もう一つは、
アイドリングからスルスルと走ってしまう完全に制御されたエンジン。

4,000回転以下。
(単気筒のNinja250SLなら2500回転以下に相当する)
この極低回転は、
250ccクラスではギクシャクしたりして気持ちよく走れない領域。
でも、
ZX-25Rのエンジンは、
感覚的に250ccよりもっと大きいエンジンが積んであるかのように、
とても安定していて、キレイに回って、スルスル~と走ります。

そのため感覚が、
排気量を錯覚してしまい、
大排気量や同クラスの2気筒と同じように、
早めのシフトアップ、同じアクセルの開け方で、250cc4気筒エンジンを操作してしまう。

錯覚するほど良く出来過ぎています。
(^^;

だから、ZX-25Rをちゃんと味わうには、
加速時はアクセルを多めに開ける、
回転数は5割増し、
を慣れるまで意識するとイイです。
久しぶりの250cc4気筒は、
すごく「美味しい」と感じられると思います。


そんなわけで、
インプレッションは、開発の方のコメント通り、
「エンジンは、イイですよ。ちゃんと下もあるし。」
という感じです。


こんな特性のエンジンとスロットル、そして足つきの良さのおかげで、
低速のコントロールは、とても楽チン。
渋滞の後ろをノロノロと着いて行ったり、
タンデムツーリングで、
パッセンジャーに負担をかけないように意識したコントロールがしやすいです。

街中では、
5,500回転位をボトムエンドとしていれば、普通の250cc並みの加速をちゃんとしてくれます。

筑波サーキットも走る機会がありましたが、
気持ちの良い音と、
伸びやかな加速感、
怖くならない程度の速さ。
10,000回転を超えて行くと、
250ccの単気筒や2気筒とも、大排気量とも違う独特の気持ち良さがあります。

ライディングしていて聴こえる音は、
マフラーを変えているかのようにイイ音(吸気音)ですが、
外から走行音を聴くと非常に静かな現代のバイクです。

今のところ感じる欠点といえば、
燃費が、現行の250ccとしては、あまり良くないところ。
最初の200kmまでの慣らしが、マニュアル通りにしようとすると、ちょっと大変。
まあ、ドクター須田では、ダイナモで鳴らししていますので、関係ないですが。
というぐらいですね。

音、パワー、制御で、
お買い物からサーキットまで、いつもエンジンを愉しめる。
「美味いな、カワサキ」。

大型乗りの方で、迷う&気になっている方は、
試乗程度では特性に錯覚して慣れないと思うので、
レンタルで、
味わってみるのがイイと思います。



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